始まりは、2021年 秋
たまたまご連絡をいただいた埼玉の摂食障がい専門の事業所の方から、動画編集をメインにB型事業所を立ち上げたいのだが、カリキュラムや施設環境をどうすれば良いか…アドバイスがほしいという相談を受けた。
その日のうちにあれこれ話し、打ち合わせが終わったあと、ふと思った。
「なんで動画??」
もちろんここ数年、YouTube、◯◯Live、TikTok等の映像コンテンツ市場が爆上がりしているのは僕自身理解しているつもりだ。
ただ、だからといってこれを安易に生業にするのは危険だ。
参入障壁も下がっているってことは市場は赤信号、映像や動画編集で福祉経営して行くのは5年10年先を見ると結構厳しいことも伝えさせてもらった。
こんな、たまたま舞い込んできた相談話から動画というツールについて、僕自身改めて考えるきっかけをもらった感じがした。
「内容によっては映像っていらなくない??」
臨場感を与えるのには映像や写真があった方が良いが、内容を伝えたい場合は言葉と熱量だけで充分足りる。
むしろある程度の話ができれば、映像は聞いてる側が各々自動で脳内映像化してくれる。
時間のかかる動画編集作業がいらないわけだ。
2021年 冬
「ラジオ」
色々な業種をパトロールすると、動画コンテンツで社内報、社内教育など行なっているところが多い。
確かに見栄えは良いし、指導側の立場も自己満足度が高い。笑
ただ、やっぱりなんで動画なんだ??という物も多い。
僕は思った。
その内容、説明、時間も手間もかからないラジオでよくね??
動画見るのって目も耳も画面に張り付く時間も要るけど、ラジオって耳だけあれば、目も画面に張り付く時間もいらない。
むしろ好きな時に、好きな場所で、好きな人と、好きな会社のことを聞けるのだから聞く側の制限が少ないじゃん!!
運転しながらでも、寝ながらでも、エクセルやりながらでも情報を得れるツールそれがラジオだと。
「三浦さん」
数年前、こういった話をした事を思い出した。
僕、学生時代に公共の電波を使って自宅の部屋でラジオ配信をしていた事があって、自らレコードを選曲し、リスナーからハガキも受け付けていたんですよ。
有恵「そういえば三浦さんラジオ好きでしたよね?」
三浦「好きですしやってましたけど、どうかしましたか?」
有恵「トランジットラジオやろうと勝手に思って、ラジオ知識ゼロなので一緒にやりませんか?」
三浦「やりましょ!」
こんな二言三言で、トランジットラジオがスタートすることになった。
2022年 冬
本来は新年と共に第一回目を放送する予定だったが、なにぶんお互いメイン業務があり、もちろんそっち優先のため予定がズレにズレ、最初の収録が1月末になってしまった。
ツールや編集など様々なトライ&エラーを繰り返しながら今に至る。
季節は冬から春に移り、個人的にラジオが聴きやすい季節になってきたと感じる。
トランジットラジオは主に社内報と組織マインドの役割を果たすツールだが、スタッフがリスナーとして質問でき、時にはゲストとしても参加できる仕組みを作っている。
この先、各スタッフがゲストとして発言してもらう機会を作っていくが、自分の言葉を自分の熱量で大衆に伝える難しさと楽しさを両方得れる良い機会になると思う。
2022年 4月晴天
僕は今クラーク博士像の前に立っている。
台座には「ぼーいず・びー・あんびしゃす」少年よ大志を抱けと書かれている。
クラーク博士さん、少年じゃないただの仕事好きなおっさんは何を抱けばいいんだよ。
教えてくれそうにないから、勝手に決めさせてもらうよ。
「仕事人よ使命を抱け」これが僕のクラーク博士への誓いだ。
どんなことにも意味がある、その時わからなくてもあの時の経験が救ってくれる場面が人生では必ずある。
もしもあなたの周りに、否定してくる人がいたとしたらその人はまだ自分の経験を甘く見ている人だ。
まさか三浦さんのラジオ経験がここで役立つとは誰も考えていなかった。
2022年 5月
それでは、トランジットラジオスタート!
